京野アートクリニック高輪

「初期流産後の心理状態」について(医師 町田 真雄子)

産婦人科医師の町田真雄子です。

 今回は初期流産となってしまった場合のストレス、不安、抑うつ状態を自然妊娠後と不妊治療後で比較した論文をご紹介いたします。

Stress and anxiety-depression levels following first-trimester miscarriage: a comparison between women who conceived naturally and women who conceived with assisted reproduction.
CS Cheung, CH Chan, EH Ng BJOG 2013;120:1090-1097

 Cheungらは、12週未満で流産となってしまった女性のストレスや抑うつ状態について、自然妊娠後と不妊治療後で比較するため、それぞれ75人ずつ対象を抽出し(不妊治療群は75人のうち5人が人工授精、70人が体外受精)、流産と診断された1週間後、4週間後、12週間後に調査を行いました。評価方法は、GHQ-12とIES-Rというものを使ってストレスを点数化しています。

 結果は、1週間後のスコアはどちらの群も同じでしたが、4週間後が両群の差が最も顕著で、12週間後にもその差は存在し、不妊治療後の群の方がストレスが強く残っているという結果でした。また、調査期間中に自然妊娠群で4名、不妊治療群で7名が精神障害を示し、精神科のカウンセリングを必要としたという結果でした。結論として、両群での違いは4週間後に最も顕著であったため、その時期に適切な治療的介入を提供することが望ましいと考えられる、ということでした。  この研究は香港で行われたものであり、対象は中国人のみであること、香港では結婚していないと不妊治療が行えないため、自然妊娠群に比べて不妊治療群の平均年齢が高かったなど、今後の課題も残されていますが、妊娠を望んで頑張った結果、流産となってしまうことはとてもストレスの強い出来事だと思います。  また、体外受精を行い、胚移植後に陰性の判定が出ることも同様に女性にとっては、かなり悲しい出来事ではないでしょうか。

 当院では、体外受精・顕微授精を受けられた患者様を対象に、胚移植後の無料生殖心理サポートを行っております。妊娠陰性判定後30日以内に無料カウンセリングを1回お受けいただくことができます。生殖医療を専門とした臨床心理士が患者様の心理サポートのお手伝いをさせていただきますので、どうぞご利用ください。

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