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医療コラム

コラム 2018.03.06

採血について(仙台検査部)

今回は採血検査時の注意などについてです。

採血する時はまず上着を脱いでお待ちください。袖まわりのきついものは避けましょう(特に冬の時期)。採血する時、袖を上まであげさせていただくので、袖まわりがきついと、採血後、血液が止まりにくくなります。

採血をする時、アルコールを染み込ませた綿を消毒に使用しています。アルコール綿を使用すると、赤くなったり、かゆくなったり、はれたりするという方は、別の消毒綿を使用します。

採血するとき手を握っていただきますが、これは血管をよりはっきりさせるためと、手指からの血流を増やすためです。採血が終わるまで握ったままにしておいてください。もし握っているのがつらくなった場合には、遠慮なくおっしゃってください。

針を刺した時に痛みをともないます。とても痛い場合は我慢をしないで採血者に伝えてください。

採血した血液が黒っぽいのは、静脈の血液だからです。血液は静脈血と動脈血とにわかれます。動脈血は肺で酸素をもらい各組織に酸素を運ぶ血液でたくさんの酸素が含まれていて,鮮紅色をしています。それに対して静脈血は酸素を運び終わった血液で酸素量が少なく、体に不要な老廃物や、二酸化炭素を多く含んでいるので、暗赤色をしています。

採血するときの注射器、針、採血管は全て滅菌(すべての菌を死滅させている状態)のディスポーサブル(1回限り使用の使い捨て)のものを使用しています。たまに1回の採血で必要量が採れず2回刺すことがありますが、この場合も全て新しい針で採血しています。

何もしないのに血液が採血管の中にすーっと入っていきますが、これは採血管の中が陰圧になっているためです。検査項目によって採血管の中に入っている薬の種類が違うため、何本にもわかれています。

採血後、すぐに血液がとまるわけではありません。血液が止まっていない状態で重いものを持ったり、押さえなかったりすると出血が進みあざになったり、血液がもれたりして服を汚してしまうことがあります。採血の後は5分ほど圧迫します。このとき、決して揉まないようにしましょう。血液がにじみでてしまい、青くなってしまいます。

採血した日は、血液がしっかり止まっていれば、お風呂に入っても全く問題ありません。

採血により、体の中を流れている血液を検査のために採取します。この検査は治療をするために必須な痛みをともなう医療行為です。細心の注意を払って実施させていただいております。しかし時には採血針を刺しても採血できない場合、1回の採血で必要な血液量が採取できない場合があります。その際には部位を変えて再度、採血させていただきますことをご了承くださいますようお願い申し上げます。

また、まれに採血に伴う合併症が起きることがあります。

止血困難・皮下血腫 穿刺後の不十分な止血などが原因
十分な圧迫止血を5分ほどしていただきますようお願いいたします。
アレルギー 採血時の消毒薬などでかゆみ、発疹を初めとするアレルギー症状が出現
神経損傷 採血後も手指へ拡がる痛み、しびれなどが持続します。多くは1週間以内に、大部分は3ヶ月以内に改善します。
血管迷走神経反射 緊張や不安、痛みで起こるとされ、急激に血圧が下がり、めまい、気分不快、意識消失などを起こします。ご気分が悪くなったことのある方はお申し出ください。

以上の点をご理解の上、採血をお受けいただきますようお願い申し上げます。

血が止まりにくかったり、圧迫が困難な場合は、止血バンドの貸し出しもしております。希望があれば検査部スタッフへお声がけください。

そのほか採血について不明な点、不安な点がございましたら、ご遠慮なくスタッフにお申し出ください。

仙台検査部


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診療科目:婦人科・泌尿器科(生殖補助医療)

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