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医療コラム

コラム 2019.06.11

大豆イソフラボン

治療中多くの方が自分に出来ることを考え生活をされています。

妊娠に向けての生活習慣の見直しや運動、そして多く聞くのが食事です。

今回はその中でも気になった大豆イソフラボンについて少しお話したいと思います。

 

テレビ等でも女性は大豆イソフラボンを摂取しいつまでも若々しく!大豆イソフラボンが女性ホルモンを上げてくれる。女性は摂るべし!などと紹介されていますが、たくさん摂ったほうがいいのでしょうか?

 

日本人の日常摂取量は16~22mg/日です。

厚生労働省では大豆イソフラボン1日上限摂取目安量を70~75mg/日、通常食事に上乗せする上限は30mg/日とされています。

代表的なものでは豆乳は24.8g/100g、納豆は73.5mg/100gになります。一般的に納豆は1パック40-50gくらいのものが多いので毎日食べても1日上限摂取目安量と極端に超えることはないと思います。

 

厚生労働省食品安全委員会によると海外(イタリア)において、

閉経後女性を対象に大豆イソフラボン錠剤を150mg/日、5年間、摂取し続けた試験において、子宮内膜増殖症の発症が摂取群で有意に高かったことから、

大豆イソフラボン150mg/日はヒトにおける健康被害の発現が懸念される「影響量」と考えられています。

 

もともと日本人の食事は大豆が多く含まれているので過度に大豆製品を摂取するやサプリを摂取するよりは

1日30品目のバランスの良い食事で充分なのかも知れません。

そして、未来(こども)のためにも正しい知識は大事だと感じました。

 

仙台 看護部 鈴木

「食品中の植物エストロゲンに関する調査研究」厚生科学研究 1998年

「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」

厚生労働省食品安全委員会 2006年

Kristen Upson et al. Soy-based infant formula feeding and menstrual pain in a cohort of women aged 23–35 years. Hum Reprod. 2019;34:148-154.


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