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医療コラム

コラム 2019.07.16

「妊娠したいのに、妊娠するのが怖い」という気持ちについて

こんにちは、生殖心理カウンセラーの菅谷典恵です。

 

今回は、「自分の中に複数の気持ちがあって、本当の気持ちかわからない」という状況についてお伝えしたいと思います。

当院にお越しになっている方は妊娠を希望していらっしゃる方が多いと思います。

「妊娠したいのに、妊娠するのが怖いんです。」

というお話はしばしばお聞きします。

「ほかの方はもっと真剣に望んでますよね・・・」

と続くことが多いです

 

どういうことかといいますと、

「自然に妊娠するのなら着床の時期もそんなにはっきりわからないかもしれないが、受精卵を移植して妊娠する場合は、判定日も生まれてくる時期もわかっている。」

ということからくるためらいなのだと思います。

 

「妊娠したいけど、本当に妊娠したら、今までのようなのんびりした時間がなくなるし、仕事も続けられないかもしれないし、どんな体調になるかわからないし、流産になってしまうかもしれないし・・・。と色々考えてしまう。」

「ほかの患者さんたちは、もっと真剣に妊娠したいと思っているのだろうな、こんなに不真面目なのは私くらいなのではないかと思う。」

こう語られる方は意外に多いようです。

 

一人の人間でも、心の中には複数の思いがあります。

私たちは往々にして「確固たる自分自身を持たなければ」と考えますが、そのようなことはありません。

その時の気持ちによって、考えも揺れます。

心理学ではそれも当然と考えます。

 

妊娠したい、という気持ちと、妊娠するのが怖い、という気持ちが同居していて何ら不思議はないのです。

 

それも当然だな、とご自身を丸ごと受け止めてあげてください。

気持ちとは複雑なものですね。

心理部 菅谷 典恵


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