コラム 2019.06.18
皆さんこんにちは
今回は仙台検査部からホルモン検査についてご説明いたします。
ARTの治療周期に入ると毎回のように採血があることに驚かれる患者さまもいらっしゃいます。
また、当院では採血室内にホルモン測定機を設置しています。なかなかの大きさと機械音ですから気になっている方もいらっしゃるかもしれません。
実際に「あれはなんですか?」などと質問を受けることがあります。
そこで今回は院内で実施しているホルモン検査を院内で実施する意義や検査の流れについてご紹介いたします。
当院ではLH、FSH、エストラジオール、プロゲステロン、プロラクチン、テストステロン、hCGの7種類のホルモンを測定しています。
ホルモンは視床下部、下垂体、卵巣、子宮系が協調して働くことにより、正常な月経周期が保たれており、
これらの状態と超音波検査等の結果を併せて診断することで、より正確に現在の状態を把握することができ、効果的に治療を進めることができます。
特にARTにおける卵巣刺激を行う際はホルモンと卵胞の発育状態により排卵誘発剤などの種類や投与量を調整するため、院内で測定することでスピーディーかつ正確に治療方針を決定することが可能です。
このような理由から当院ではホルモン検査を院内で実施し、多くの場合検査結果をお待ちいただいた上で問診にお呼びしております。
次にホルモン検査機器や検査の流れについてご説明いたします。
当院で使用している測定機は多くのART施設をはじめ、総合病院や検査センターでも使用されている精度のものです。
お気づきの方は少ないかと思いますが、仙台院では今年の2月にリニューアルし、ピカピカの新機器を使用しています。
測定時間は1項目あたり約20分とスピーディーですが、検体数が多い場合は検体設置から測定開始まで時間がかかることがあります。
また、採取した血液はそのままでは測定することができないため、遠心分離などの検体処理が必要です。
さらに検査結果が出た後も測定値の妥当性を確認した後で報告しております。
これらの過程を経ているため、当院では採血の際に採血から結果報告までの所要時間を30分~1時間とご案内しております。
今後も皆様によりスムーズに検査結果をご報告できるように努めてまいります。
何か気になることなどございましたら、採血の際などお気軽にお声がけください。
仙台検査部 土佐 知美
診療科目:婦人科・泌尿器科(生殖補助医療)
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