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医療コラム

よくあるご質問 2022.08.08

7月30日の卵子凍結セミナーでいただいたご質問について

高輪院のセミナー等を担当している生殖医療相談士の越智と申します。

7月30日はオンラインで卵子凍結セミナーを実施しました。

セミナーでは毎回多くの質問をいただきますが、今回はその中でも多くの方から声の上がる「よくある質問」について紹介したいと思います。

 

Q1.保険診療ですか?

 

A1.自費診療となります。2年後の診療報酬改定に向けて、医療者側も卵子凍結はもちろんですが、凍結しておいた卵子を用いたその後の顕微授精や胚移植といった治療も含めて、保険収載されるように声を上げております。

ぜひ患者さまからも声を上げていただき、行政に届けていただけますとありがたいです。

 

Q2.婚姻関係のあるパートナーでないと凍結卵子は使用できませんか?

 

A2.事実婚の方でも利用可能です。その際には重婚とならないかの確認や書類の提出をお願いすることになります。

 

Q3.更新費用は?その支払い方法は?

 

Q3.当院の特徴でもありますが、更新費用は「凍結本数や個数に関わらず一律55,000円で、1年毎に更新手続きをお願いしております。

手続きは原則振り込みにてお願いをしており、3年に1度は面談をいたしますが、その際にもオンライン診療を活用しておりますので、お仕事の合間にも対応可能ですし、海外の患者様でも対応することができます。

 

Q4.最初の受診はいついくのがいいですか?

 

A.いつでもいい、とお考えください。卵子凍結を希望される方はほとんどお仕事をされており多忙です。実際に卵子凍結を行う際には、一度にできるだけ多く卵子を得るために卵子の発育を促す卵巣刺激を行いますが、月経周期のどこからでも実施が可能となっていますし、品質も月経に合わせて行った場合と比較しても遜色ない結果となっています。

そのため、ご都合のつくタイミングで構いません。

卵子の質、という観点で考えれば、今が一番高いタイミングとなりますので、できるだけ早いことが好ましいと思います。

 

Q5.卵子凍結の成績の良し悪しは何で検討するのが良いのでしょうか。

 

A.卵子凍結の目的は最終的には妊娠・出産となりますので、

やはりその医療機関で卵子凍結のあと、どれくらいお子さんが生まれているのか、という点が重要かと思います。

当院では論文等で報告していますが、不妊治療や妊孕性温存のものも含めると、120名以上の出産報告をしています。(社会的卵子凍結では、現在12名の出産を報告しています。)

より細かく見ていくと、卵子凍結をし、その後融解した時にどれほどの卵子が生存しているのかという指標である「融解後生存率」というのもとても重要な指標です。

融解後生存率が低ければ、多くの卵子を凍結しても、実際に治療に使える卵子は少ないことになってしまい、その分妊娠するチャンスも少なくなります。

京野アートクリニック高輪 生殖医療相談士

越智 将航


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診療科目:婦人科・泌尿器科(生殖補助医療)

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