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医療コラム

学会報告 2022.08.22

子宮内膜着床能検査(ERA)の有効性について

こんにちは!院内のデータ解析を担当しています、竹重と申します。

今回は胚をタイミングの良い日に移植するための検査「ERA検査」について学会発表を行いましたので、そちらを紹介させてください。

ERA検査とは?

ERA検査は、子宮内膜が移植に最適な時期(Receptive)か、補正すべき時期(Non-receptive)かを評価する検査です。内膜組織の遺伝子を調べることで、移植に適切な時期を捉えることができます。

ERA検査とは?解説画像

不妊治療の保険適用と同じ時期にERA検査は先進医療として認められました。先進医療は、ある程度の有効性が示されているけども保険適応にはまだならず、今後その有効性が証明されうる治療です。そのため、現在も日々研究が進められています。

先進医療についてはコチラ→http://203.183.146.49/column/post-4944

学会での発表内容

今回、2022年7月28、29日に開催された第40回受精着床学会にて当院からERA検査に関する国内の大規模研究を発表いたしましたので、その内容を紹介していきます。

この発表では、国内の不妊治療の質向上を目指す日本生殖補助医療標準化機関(JISART)に加盟している複数の施設にご協力いただき、ホルモン補充周期でERA検査を実施した940症例のデータを解析しています。

ルモン補充周期でERA検査を実施した940症例の解析データ

解析の結果、上の図のように、移植が適切な時期(青色+水色)の方は全体の約60%で、補正の必要がある方(黄色+赤色)は約40%という結果でした。これまでに海外で報告されている論文でも大体同じ割合で、日本と海外の差はあまりない、ということがわかりました。

また、今回は940例という大規模な研究のため、年齢別の解析も可能でしたのでそちらをお示しします。

 

ERA検査年齢別の解析データ

グラフを見てみると、年齢の上昇に応じて移植に最適な時期の方達が少なくなっていることがわかります。これまでにも、各学会などで年齢が検査結果に影響を与える要因の一つではないか、ということは挙げられていたのですが、症例数の多い研究での明確な比較はなく、この解析を通して改めて年齢の影響が明らかになったといえます。

胚移植を実施しても妊娠に至らない可能性として、着床に関与する因子も重要とされています。少しでも不安に感じられたら、まずは一度着床不全の検査を相談してみてはいかがでしょうか?

 

京野アートクリニック高輪

竹重 勇哉


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