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医療コラム

コラム 2022.10.27

精子提供・卵子提供での治療について

京野アートクリニック高輪はJISART(日本生殖補助医療標準化機関)に所属しており、

提供精子や卵子を用いた体外受精の実施を受け付けています。

 

卵子・精子提供による治療を行うのには様々な課題があります。

提供精子を用いた人工授精(AID)では、ドナーが不足していることに加え、治療あたりの妊娠率が約3%と非常に低いことでも知られています。

繰り返し治療を受けることによる身体的、経済的な面、様々な負担があります。

提供精子を用いた人工授精について

 

提供卵子・精子を用いた体外受精に関して言えば、AIDと共通して、ドナー不足の問題があります。治療成績は、AIDと比較しても高い成績が報告されています。

提供精子・卵子を用いた体外受精について

JISARTでは2007年以降、2022年8月まで卵子・精子提供による体外受精での出生が74人(卵子提供69人、精子提供5人)、妊娠継続中8件です。

 

JISARTの特徴として

1)原則、提供者を患者さま自身でみつけること

非営利的な目的でなければいけないということです。

提供者にも、精子や卵子を提供するということ以外に、将来の自分のライフプランであったり、もしお子様が生まれた場合のことなども検討いただく必要があるため、想像以上に提供者を探すということは大変なことです。

 

2)提供者・被提供者家族に正しい情報の提供を行い、熟慮していただくこと。

→3か月間の熟慮期間(説明、カウンセリング、同意)を経て、JISART倫理委員会に申請・審議・最終判定で承認されて初めて実施可能となります。申請から承認まで6ヶ月から1年以上の期間がかかることを想定してください。

 

3)生まれてきた子の福祉を重視する。そのために、出生後のフォローアップにご協力いただくこと。

→フォローアップ部会(2011年9月設立)で生まれてきた児の発達、家族関係に関する予後調査とフィードバックによる支援、育児にかかわる心理社会的問題への対処、出生時との健全な親子・家族関係の形成、出生児等への真実告知、出生時の出自を知る権利の行使等の問題に関する相談による支援も行っています。

 

京野アートクリニック仙台・高輪で10件承認され、現在8人出生、2件妊娠継続中です。

日本産科婦人科学会では2001年1月13日に出された厚労省母子保健課長の通達「第三者が関わる生殖医療については、制度が整えられるまで、AIDを除いて、実施を控えるように」を尊重する立場で、厚労省における制度設計を待機しているところです(精子・卵子・胚の提供等による生殖補助医療制度の整備に関する提案書 日本産科婦人科学会 提供配偶子を用いる生殖医療に関する検討委員会 2021年6月8日)が据え置かれたまま、一向に進展していません。

 

このような状況の中で、卵子提供や精子提供を希望される患者さんは台湾や米国に行き、多くの方々が治療を受けたり、SNS上での非正規の治療を受け、被害を被る方も多いと聞きます。

 

忸怩たる思いはありますが、当院においては提供者、被提供者、生まれてくるお子様のことを総合的に考え、JISARTを中心に進めてまいります。ご希望の方はご相談ください。

 

2022年10月27日

 

京野アートクリニック高輪

理事長 京野廣一

 


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診療科目:婦人科・泌尿器科(生殖補助医療)

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