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医療コラム

コラム 2018.10.16

当院で扱っているサプリについて

今回は当院で取り扱っている様々なサプリメントとその効果。どれが今の自分に適しているのかこのサプリ良さそうと少しでも思って頂けるようにご紹介させていただきたいと思います。また男性の方にはあまり接点がなさそうに見えるサプリですが意外とおすすめなので、ぜひご夫婦で読んでいただいて少しでも参考になればと思います。

1.【葉酸】

以前のコラム(妊活に適した食材の選び方2)にも掲載されていますが、はじめに葉酸について紹介します。最近ではテレビCMなどでよく目にするようになりました。妊娠初期に欠かせない栄養素として知られており、妊娠前から摂取するとよいとされています。また男性にも効果があることが分かってきています。

どのような食品で葉酸を摂取できるのか?

ほうれん草 約2株
ブロッコリー 約4分の1株
アスパラガス 約3本
枝豆 約93さや
納豆 小1パック
いちご 6-7個
牛レバー 10g
ホタテ 貝柱大3個

などの食品に多く含まれています。継続的に食べることは難しく、また上記のような食品に苦手意識がある方も多いと思います。そんな方におすすめなのが葉酸のサプリです。

当院で扱っている葉酸サプリとしてはプレグナ(ベーシック)・エレビットがあります。

どんな成分があるの?(一部抜粋)

βカロテン/ビタミンB群/葉酸/ビタミンC/ビタミンD/ビタミンE/亜鉛/ヘム鉄/カルシウム/その他

1日のどれくらい摂取したらよいか?

1日に必要なのは成人で240μg(=0.24mg)、妊娠を計画している女性で640μg(=0.64mg)妊娠女性で480μg(=0.48mg)と言われています。プレグナには400μg・エレビットには800μg含まれています。

葉酸が効果を発揮するのは着床障害で、受精卵が細胞分裂をしやすくするために増殖する助けをすることが挙げられます。また子宮内膜を妊娠しやすい状態にすることやホルモンバランスを整え着床がしっかり行われることが葉酸の必需性であるため、妊娠を考えるときから飲み始めることが良いとされているのです。女性が葉酸を摂取すれば、ホルモン分泌も正常になり卵子の質も向上します。また、男性にも不妊原因が3割程度あり葉酸が不足すると奇形児リスクが高くなり、不妊の原因になるそうです。そのため、男性にも葉酸をしっかり摂取していただいて精子の質を高めていくとよいとされます。

2.【ビタミンD】

近年、妊娠とビタミンDとの関連に関する報告が増えています。ビタミンDは良い卵子を作り、また受精卵が子宮に着床させやすくするといわれています。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方や精液所見が悪い男性の方はビタミンDが不足しているという結果もあり、ビタミンDを摂取することでPCOS特有の高すぎるAMHが適正化するようです。またガン予防や高血圧、婦人科疾患(子宮筋腫)、インフルエンザ、花粉症、美肌、骨作りなどに効果があると考えられるようになってきました。

どうしたらビタミンDを日常生活でとれるのか?

それは日光浴や食事で補うことができます。女性にとって紫外線は敬遠されがちですが、毎日30分程度(日焼け止めなしで)浴びると良いとされます。食事では、「魚(あんこう・さけ・まぐろ・うなぎ・さんま)、キノコ(きくらげ・椎茸)」に多く含まれているのでぜひ積極的に摂ってみて下さい。しかし、それらを定期的に摂ることは現代人の私たちにとっては難しいことだと思います。そんな時こそサプリで補うことができます。当院で扱っているビタミンDサプリとしてネイチャーメイドスーパービタミンDがあり、プレグナ(ベーシック)・エレビットにも含まれています。

どんな成分があるの?

ネイチャーメイドスーパービタミンDはビタミンD/タンパク質/脂質/炭水化物/ナトリウム。プレグナ(ベーシック)やエレビットは葉酸で示した通りです。

1日どれくらい摂取したらよいか?

文部科学省の日本人摂取基準(2015年版)の概要から抜粋すると、成人男性成人女性共に1日に5.5μgの目安量とされていますが、食事と合わせて1日100μg程度までは問題はないとされています。ネイチャーメイドスーパービタミンDには25μg・プレグナベーシックには8μg・エレビットには7μg含まれています。

またビタミンDは採血で測ることができ、20ng/mL未満が「不足」、20-30ng/mLは「不十分」、30ng/mL以上だと「十分」となります。気になる方は一度測っていただいて足りないようでしたらぜひサプリで補ってみて下さい。しかしビタミンDの過剰摂取は体に悪影響を及ぼすので1日の目安量を守るようにして下さい。

3.【亜鉛】

また亜鉛もビタミンD同様に注目されており、人体で鉄についで含有量が多いと言われている微量元素が亜鉛です。鉄不足(貧血、低フェリチン)と不妊症の関係は切っても切れない縁にあります。排卵や着床に関係する多くのホルモンに亜鉛が必要不可欠であり、男性の亜鉛鉄分不足は精液所見不良の原因になります。

どのような食品で亜鉛が摂れるのか?

100gあたりの亜鉛含有量(mg)

肉類 豚レバー 6.9
牛もも肉(赤身) 4.4
鳥もも肉(皮なし) 2.0
魚介類 牡蠣 13.2(約5粒)
ほたて(生) 2.2(約3個)
シジミ 2.1
大豆製品 納豆 1.9
高野豆腐 5.2

※出典:文部科学省、五訂増補日本食品標準成分表

などの食品に多く含まれております。が、上記の食品は苦手な方が多くいらっしゃると思います。そのような方にお勧めなのがネイチャーメイドの亜鉛のサプリです。

どんな成分があるの?

亜鉛/タンパク質/脂質/炭水化物/ナトリウム

1日どれくらい摂取したらよいか?

厚生労働省、日本人の食事摂取基準(2015年度版)の概要から抜粋すると、成人男性で10mg成人女性で8mgの目安量とされています。亜鉛のサプリには10mg含まれています。

亜鉛も採血で測ることができ、基準値は80-130μg/DLであり、60μg未満で亜鉛欠乏症、60-80μg/DL未満で潜在性亜鉛欠乏症と評価されます。こちらもビタミンD同様測っていただき足りないようでしたらサプリで補ってみてください。

※一般社団法人日本臨床栄養学会参照

以上のことをまとめるとサプリはお手頃で便利でつい沢山摂取してしまいがちですが、過剰摂取はよくないので、健康に害がない程度に飲んでいただき自分にあったサプリを見つけてみてください。

当院参考価格

  • プレグナ(ベーシック)4,667円(税抜き)
  • エレビット 1箱 4,320円(30日分)
  • ネイチャーメイドスーパービタミンD 700円(90日分)
  • 亜鉛 780円(60日分)

診療時間

診療科目:婦人科・泌尿器科(生殖補助医療)

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