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医療コラム

コラム 2018.07.03

抗精子抗体について

本日は抗精子抗体についてご紹介したいと思います。

抗精子抗体

精子を外敵とみなし、精子の動きを妨げてしまう抗体のこと。男女とも抗精子抗体をもつ可能性はあり、不妊の原因となります。

抗精子抗体が陽性となる原因

女性では、もともと精子は女性の身体に存在しないので、異物とみなし、精子に対する抗体ができてしまう可能性が3-4%程度あるといわれています。

男性では、本来精液と血液は混ざらないようになっていますが、精巣・精巣上体などの炎症や、外傷などにより精子と血液中に入ってしまうと抗体ができる可能性があります。

抗精子抗体の検査が必要だと考えられる場合

タイミング法による原因不明の長期不妊や、フーナー検査の結果が「不良」だった場合などに抗精子抗体の存在を疑います。

当院では女性の場合スクリーニング検査(血液検査)の項目の中に抗精子抗体は含まれており、男性の場合は、スクリーニング検査には含まれておりませんので、泌尿器科Drの指示があった際に血液検査を行っています。

抗精子抗体が陽性の場合

血中抗体価(SIV値)が1であれば抗精子抗体はないとみなされ、2以上で陽性となります。

女性の場合 抗精子抗体陽性(SIV値:2以上)で人工授精以上の治療を勧めます。
男性の場合 【SIV値:10未満】
数回の頻度を決めての人工授精から、もしくは顕微授精を勧めます。
【SIV値:10以上】
ART治療の適応となり、基本顕微授精を勧めますが、初回の採卵ではsplit(採卵数に応じて体外受精と顕微授精の両方を施行する)を選択する場合もあります。

抗精子抗体が陽性であった場合には、自然妊娠の確率は極めて低くなりますし、男性の場合は強陽性であれば顕微授精の適応が推奨されるなど、治療計画に大きく影響してきます。

検査には一つずつ目的があり、その治療が最適かどうか確かめるために行われています。

何か疑問点がありましたら、検査スタッフまで気軽に質問してください。


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