論文紹介 2018.01.12
新年明けましておめでとうございます。医療法人社団レディースクリニックの京野アートクリニック高輪から論文を紹介します。今、話題沸騰の着床とERA(子宮内膜受容能力検査)・子宮内環境に関する内容です。
Hashimoto et al.では凍結融解胚盤胞移植3回以上妊娠しなかった患者50名の内、12名(24%)が子宮内膜のタイミングがあっていなかった(non-receptive)。
通常、ホルモン補充周期で黄体ホルモン(P)を投与して、5日目に移植します。12名の方の内、1名がホルモン剤の使用が不適切で、結果は増殖期であった。
それ以外は8名が12-24時間遅く、3名が12-24時間早く移植するよう指示がでた。
Non-receptive の10名に、その人にあったタイミングで移植したところ、5名が妊娠した。その内、2名が流産した。2名の内1名が絨毛検査で染色体検査をしたところ、染色体異常を認めた。
妊娠は受精卵側の要因が70%、子宮内膜側の要因が30%と言われます。したがって正常な胚を移植した場合に、このERAはさらに効果を発揮できると考えられます。他の論文をあわせて総合的にみると、3回良好胚盤胞を移植しても、着床しない場合、30%はタイミングがあっていないと判断しても良いと思います。
その個人にあった適切なタイミングで移植することにより、妊娠率が向上します。
費用 | 15万円+税 |
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Moreno et al.の論文は子宮内フローラに関してです。ラクトバチルスが90%以上占めていると、妊娠率が高いという論文です。当院でも検査可能です。
費用 | 30,000円+税 |
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子宮内の菌の割合を次世代シーケンサーで解析
当院ではなかなか良好胚盤胞を移植しても妊娠しない場合、1)ERA 2)子宮内フローラ 3)ビタミンD 4)亜鉛 5)慢性子宮内膜炎(CD138) 6)子宮鏡をおすすめしています。
京野アートクリニック 理事長 京野廣一
診療科目:婦人科・泌尿器科(生殖補助医療)
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