重要なお知らせ 2020.12.12
2020年12月12日より、AMH検査を院内で実施する事が可能となりました。従来は、結果が出るまでに1週間程お時間がかかりましたが、今後は即日結果が分かります。それに伴い、検査実施の目安を「1年に1度」から「採卵周期ごと」へ変更し、価格を6,600円から5,500円へと引き下げます。当院では、テーラーメイドのARTを提唱しており、より最適な卵巣刺激をご提案するためにこのような運びとなりました。ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。
最適化した卵巣刺激のために重要と考えられている指標は
・AMH
・AFC
・各種ホルモン値
です。
このうち、AFCとホルモン値は従来から毎周期必ず調べています。
AMHについては、周期ごとに変動することが知られており、卵巣刺激開始時に調べることで、より最適な卵巣刺激方法を選択できると考えております。
ここで1つ論文を紹介致します。
論文名:Anti-Mullerian hormone-tailored stimulation protocols improve outcomes whilst reducing adverse effects and costs of IVF
「抗ミューラー管ホルモンに合わせた卵巣刺激方法を行うことは、体外受精の副作用と費用を削減し、結果を改善する」
雑誌名:Hum Reprod 2011 Sep;26(9):2353-62.
著者:A P Yates et al.,
この論文では、従来の刺激方法を使用した346人の女性(A)と、AMHに合わせた刺激方法で治療した423人の女性(B)、合計769人の女性の治療結果を解析しました。
AMHに合わせた刺激を行ったグループでは、
・妊娠率の有意な増加(A vs. B 17.9% vs. 27.7%)
・出生率の有意な増加(A vs. B 15.9% vs. 23.9%)
・卵巣過剰刺激症候群の発生率の大幅な低下(A vs. B 6.9% vs.2.3%)
・排卵誘発剤の費用は患者1人あたり29%減少(A vs. B €1090 vs. €773)
・OHSSに関わる費用は患者1人あたり43%減少(A vs. B €35320 vs. €20160)
という結果が示されました。
こうした点からもAMHは、卵巣刺激方法を検討する上で重要であることが示されました。
周期ごとに正確な数値を測定し、最適な卵巣刺激を提供できるように努めて参ります。
理事長 京野廣一
診療科目:婦人科・泌尿器科(生殖補助医療)
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