重要なお知らせ 2021.07.08
現在、各都道府県の要請にしたがい、不妊治療施設は治療成績を一部を開示しています。
従来、医療機関ごとに提示する指標が異なり、患者さんは同じ条件で比較することが難しい状況でした。
今回の治療成績もあくまでも一部ではあるので、この成績がすべてではありませんが、
まずは一つの物差しとして、利用いただければと思います。
詳細は、ホームページにアクセスしていただき、確認いただければと思いますが、
ここでは当院が重要だと考える点について紹介したいと思います。
○東京都
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/kosodate/josei/funin/shiteiiryou-jouhoukoukai.html
○仙台市
http://www.city.sendai.jp/kodomo-chiiki/kurashi/kenkotofukushi/kosodate/funin/shien.html
○盛岡市
http://www.city.morioka.iwate.jp/kenkou/kaigoiryo/iryohikyufu/1016956/1003832.html
生産率という言葉は馴染みがないかもしれませんが、出産率という表現のほうが分かりやすいかもしれません。
胚移植を実施した際に、実際に出産に至る割合を示した指標であり、患者さんと私達がともに目指している目的は最後の出産となりますので、最も分かりやすい指標だと思いますが、これがすべてではありません。
当院の成績としては、
京野アートクリニック高輪の胚移植あたり生産率(35歳以上-40歳未満)は39.9%
京野アートクリニック仙台の胚移植あたり生産率(35歳以上-40歳未満)は40.1%
京野アートクリニック盛岡の胚移植あたり生産率(35歳以上-40歳未満)は34.2%
採卵を実施する際には、卵巣刺激を行い、成熟した卵子を得て、受精させます。
その後、発育した受精卵を移植し、着床、妊娠、出産と進んでいきます。
よくセミナーなどで「最適な卵巣刺激」「最高の培養環境」とお伝えすることがありますが、
まさにこの部分です。得られた卵子が一つでも多く、良い受精卵に育つようにしていくことが重要であると考えています。
また、品質を保つためには治療件数が欠かせませんので、一定のボリュームが必要です。
興味深く見ていた数値の一つです。鍵を握るのは卵巣刺激です。
現在、日本では主に、以下の卵巣刺激法が採用されています。
一般的には、自然周期に行くほど、1回あたりの費用は安くなり、刺激周期の方が費用が高くなります。
しかし、得られる卵子が少なくなるということは、採卵はしたけれど、結果的に卵子が得られなかったり、受精卵が胚盤胞まで発育しなかったりして、胚移植には至らなかったという結果が多くなる可能性が高くなります。そのため、採卵回数も増加していきます。
当院含め各施設の成績を比較していると、採卵している周期数と胚移植している周期数にかなりギャップがある施設があることが分かります。
治療の費用や成績も非常に重要ですが、赤ちゃんを望む患者さんにとっては、少ない治療回数、短い治療期間で妊娠・出産にたどり着くこともとても大切なことだと、当院では考えています。
③優秀なスタッフの確保
生殖補助医療は非常にセンシティブな治療であり、ミスは絶対に許されず、その上で少しでも高い成績を求められます。
その点では、有資格スタッフが何名いるかというのは重要な要素です。特に培養士は生命線といえます。
当院はJISARTに所属しており、品質マネジメントのためには125症例につき1名の培養士と基準が定められており、
それを守っています。安全面・品質面では外部機関からの審査を受けて、ISOを取得しています。
患者さんが病院を選ぶ時の一つの基準として参考になりましたら幸いです。
診療科目:婦人科・泌尿器科(生殖補助医療)
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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7:30〜16:30 (最終予約 15:00) |
AM のみ |
03-6408-4124
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