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お知らせ

重要なお知らせ 2021.07.12

新型コロナウィルスワクチン接種と不妊治療の関係について


新型コロナウィルスワクチン接種と不妊治療の関係について

【8月16日改訂】

日本産科婦人科学会からの第二報がされています。ぜひ確認ください。

妊婦の方は時期に関わらず接種を強く推奨しており、家庭内感染を予防するために、パートナーも接種することを推奨しています。

http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210814_COVID19.pdf

 

【7/22追記】

⼥性のみなさまへ 新型コロナウイルスワクチン(mRNAワクチン)Q & A(日本産婦人科感染症学会、日本産婦人科医会、日本産科婦人科学会)

が公開されました。

 

いよいよ一般の方々までワクチン接種がされるようになりつつあり、多くの患者様から、

「ワクチン接種をする場合、不妊治療を続けるとまずいのではないか」

「ワクチン接種をすると不妊症になると聞いたけれど、本当ですか」

というような問い合わせを頂いております。

 

COVID-19のワクチンは短時間で検討されたワクチンであるため、長期的な安全性の検討はなされておりません。そのため、当院から断定的に安全や危険ということはできませんが、現在、日本をはじめ世界でどのような認識をされているかをお示しすることは可能ですので、参考にしていただければと思います。

 

総じて考えるとワクチン接種のメリットは大きく、接種をしたからといって治療を停止しないといけないということはありません。なお、一部のネット情報などで、ワクチン接種によって不妊症になるというような情報が出ていますが、現時点ではそのような情報は一切ないことをお知らせいたします。

また、採卵や胚移植ができない場合であっても、こうした時期だからこそできる検査として、着床関係の検査などもあります。

 

コロナのことも、不妊治療のことも、ご不安な点がある方については、一度医師やスタッフまでご相談いただければと思います。以下、詳細を確認したい方はご確認ください。

 

【厚生労働省の見解】

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0027.html より抜粋

 

妊娠を計画中の方については、接種後の長期避妊は必要ありませんが、可能ならば妊娠前に接種を受けるようにし、器官形成期である妊娠12週までは、偶発的な胎児異常の発生との識別に混乱を招く恐れがあるため、接種を避けていただくこととしています。

現在、ファイザー社等は妊婦を対象とした新型コロナワクチンの臨床試験を海外で実施しています。

また米国では妊娠中・授乳中・妊娠を計画中の方について、下記のような見解やエビデンスが示されています。

 

妊娠中の方:

米国では、既に10万人以上の妊婦が新型コロナワクチンを接種しています(2021年5月3日時点)。妊娠中にmRNAワクチン接種をした約3万5千人の女性の追跡研究の報告では、発熱や倦怠感などの副反応の頻度は非妊娠女性と同程度であり、胎児や出産への影響は認められませんでした(※2)。妊婦中の女性に対するmRNAワクチンの安全性や有効性に関するランダム化比較試験も現在行われています。米国CDCは、妊婦にも接種の機会が与えられるべきだとしております(※3、※4)。これは、妊婦は同世代の妊娠していない女性と比べて、新型コロナウイルスに感染した場合に重症になりやすく、また早産や妊娠合併症、胎児への悪影響のリスクが上がることが主な理由です(※5)。

妊娠中にmRNAワクチンを受けた方の臍帯血(胎児の血液と同じ)や母乳を調べた研究では、臍帯血にも母乳中にも新型コロナウイルスに対する抗体があることが確認されています。こうした抗体が、産後の新生児を感染から守る効果があることが期待されています(※6)。

 

—中略—

 

妊娠を計画している方:

これから妊娠を計画されている方もmRNAワクチンを接種できます。mRNAワクチンが生殖器に悪影響を及ぼす報告はなく、ワクチンのために妊娠のタイミングを変更する必要はありません(※3)。もし接種後に妊娠していたことがわかった場合も、ワクチン接種が妊娠に悪影響を及ぼすという報告はありません。

 

【日本産科婦人科学会の見解 21年6月17日】

http://www.jsog.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=1 より一部抜粋

 

◆妊娠中に新型コロナウイルスに感染すると、特に後期の感染ではわずかですが重症化しやすいとされています。 

◆一般に、このワクチンを接種することのメリットが、デメリットを上回ると考えられていますので、特に感染の多い地域や感染のリスクの高い医療従事者等や、糖尿病、高血圧、気管支喘息などの基礎疾患を合併している方は、ぜひ接種をご検討ください。 

◆副反応に関し、妊婦さんと一般の人に差はありませんが、発熱した場合には早めに解熱剤を服用するようにしてください。アセトアミノフェンは内服していただいて問題ありませんので頭痛がある場合も内服してください。 

◆新型コロナワクチン接種の予診票には、「現在妊娠している可能性はありますか。または授乳中ですか。」という質問がありますので、「はい」にチェックし、あらかじめ健診先の医師に接種の相談をしておきましょう。接種してよいと言われていれば、その旨を接種会場の問診医に伝えて、接種を受けてください。 

◆妊娠中の方は、里帰り先など住民票と異なる居住地で接種を受ける場合でも「住所地外接種届」の提出は不要です(「基礎疾患を持つ者が主治医の下で接種する場合」に準じた対応が可能です)。 

◆予定された 2 回のワクチンを接種しても、これまでと同様に感染予防策(適切なマスク使用、手洗い、人混みを避けるなど)は続けてください。 

 

【日本生殖医学会からの通知 -海外の動向-】

http://www.jsrm.or.jp/announce/covid19_archive.html より一部抜粋

・妊娠の予定がある、現在妊娠中である、または授乳中である者にワクチン接種を差し控えさせることを、タスクフォースは推奨しません。

 ・不妊治療を受けている者や妊婦は、適正基準に従ってワクチン接種を推奨されるべきです。ワクチンは生きたウイルスではないため、ワクチンを投与したからといって妊娠の試みを延期する理由はなく、また、2回目の接種が完了するまで不妊治療を見合わせる理由もありません。

 ・ワクチン接種の検討時には、接種する側とされる側が共通の意思決定モデルを用いるべきであり、自律性、与益および無加害という倫理原則を考慮する必要があります。

 ・新型コロナウイルスmRNAワクチンは生きたウイルスを含まないため、不妊、妊娠前期または中期の流産、死産、そして先天異常のリスクを高めることはないと考えられています。

・新型コロナウイルスワクチン接種後に発熱が見られる人も中には見られるものの(接種された人の最大 16%、大半が2回目の接種後)、妊娠中または妊娠を望んでいる者にワクチンを接種するかどうかの判断をする際には、発熱のリスクを懸念材料とみなすべきではありません。

 

 


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診療科目:婦人科・泌尿器科(生殖補助医療)

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