1. TOP
  2. 医療コラム
  3. 保険診療で正しい男性不妊治療を~不妊とEDなどのはなし②ED治療薬の選び方~

医療コラム

コラム 2022.11.28

保険診療で正しい男性不妊治療を~不妊とEDなどのはなし②ED治療薬の選び方~

 

ED治療薬の現在

前に書きましたが、2022年4月よりED治療薬が保険診療化しました。

バイアグラが1998年にアメリカでED治療薬として承認を受けた後に、1999年日本でも承認されました。現在ED治療薬は5種類ほどありますが、日本で使えるものは3種類です。そのうち2種類が保険適応となりました。
今回はED治療薬の特徴と使い方を解説します。

ED治療薬の種類

ED治療薬はPDE5阻害薬というジャンルの薬です。このジャンルの薬はED以外にも前立腺肥大症や一部の肺の病気の治療薬としても使われています。
現在日本で処方されるED治療薬は3種類あり、バイアグラ、シアリス、レビトラがあります。しかしレビトラはすでに販売終了し、ジェネリックのみが流通しています。世界でにはあと2種類のED治療薬がありますが、現在日本では薬価採用されておりません。下記にED治療薬の特徴をまとめました。

ED治療薬の一覧の画像

保険で利用できるのはバイアグラとシアリスになります。当院ではバイアグラ50㎎とシアリス20mを採用しています。上記に示したように色々違いはありますが、簡単に特徴を示します

  • バイアグラ:内服1時間後から4時間程度効果が出る。比較的食事やアルコールの影響を受けやすい。比較的早く効果が出る。性交渉のタイミングが決めやすい人向け。

  • シアリス:内服1~2時間後から36時間効果がある。効果が強いのは初めの4時間くらい。食事の影響を受けにくいので食後に性交渉する人や、性交渉の時間が読めず準備をしておきたい人向け。

ED治療薬が禁忌の人(使ってはいけない人)

ED治療薬はニトログリセリンなどの硝酸剤と非常に相性が悪く、併用すると重篤な副作用が起こります。硝酸剤は冠動脈(心臓の血管)を広げ狭心症や心筋梗塞での症状を和らげるために主に用いられますが、併用すると全身の血管を拡張させ、強力な血圧低下をもたらすため、併用禁忌となっています。
また、網膜色素変性症の方も使用できません。これは比較的珍しい病気なので、該当する方は少ないと思いますが、見え方に異常のある方は一度眼科にかかってから処方を受けることをお勧めします。

 

京野アートクリニック高輪

医師部 田井俊宏


関連リンク

保険診療で正しい男性不妊治療を~不妊とEDなどのはなし①ED治療薬が保険診療に~


診療時間

診療科目:婦人科・泌尿器科(生殖補助医療)

診療時間
7:30〜16:30
(最終予約 15:00)
休診
日曜は 8:30~12:00 で診療いたします
祝日も休まず診療いたします
診療内容によって予約可能時間が異なります。
不明点はスタッフまでお問い合わせください。

ご予約・お問い合わせ

03-6408-4124

お電話受付時間
月・水〜土:
8:00〜16:30
日:
8:30〜12:00
祝日は曜日に順じます
2022年3月卒業予定者対象