胚培養

体外受精において、とても重要なプロセスが媒精・胚培養です。
ここを担当するのが、胚培養士(エンブリオロジスト)というスタッフです。

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成熟卵子と未熟卵子の選別
成熟卵
未成熟卵

採卵後、その後のステップに進んでいける卵子は成熟卵子と呼ばれる卵子で、図のように小さい丸い極体が確認できます。未熟卵については、この後の治療で使用することはできません。

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受精方法

授精方法は大きく分けて二つあり、

  1. 通常の体外受精(c-IVF:振りかけ法)
  2. 顕微授精

の二つです。

初めて採卵される方は多くの場合、これらを半々で行うスプリット法にて行われます。

顕微授精は、精液所見が良くない場合や過去にc-IVFで授精しなかった場合や凍結精子、凍結卵子を用いる場合などに行われます。

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胚の発育
胚の発育1
胚の発育2

受精卵は上記の図のように、時間の経過と共に、細胞分裂を繰り返しながら、発育していきます。

当院では基本的に新鮮胚移植を行う場合には、3日目前後の初期胚を用いることが多く、凍結融解胚移植の場合には、5-6日目の胚盤胞を用いるのが通常です。

Gardner分類

複数の胚盤胞が得られているとき、より良い状態のものから移植に使用していきます。
胚盤胞の状態を選別するために用いられるのが、Gardner(ガードナー)分類です。

Gardner(ガードナー)分類

胚盤胞の発育段階に応じて1-6までの数字が割り振られていき、3以降から細胞の評価を行います。
将来胎児になっていく細胞(内部細胞塊)と胎盤になっていく細胞(栄養外胚葉)とにわけ、それぞれA・B・Cに分けて評価をされていきます。Aが一番評価が高くなります。

言葉としては、今回移植する胚は4ABの胚盤胞です、というように使用されます。
実際に、どのようなグレードの胚でどのような妊娠率が得られるか、などについては、ご希望の方には詳細に説明いたしますので、スタッフまでお尋ねください。

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胚凍結

卵巣刺激をして、新鮮胚移植を行わない場合や、余った胚については凍結保存します。
融解後の生存率はおよそ95%以上といわれ、当院では98%以上の数値となります。

培養室内の設備

培養室内の設備についてご案内致します。

1. Embryoscope+

embryoscopeは培養中の受精卵の分割を経時的に観察し、よりよい卵子を選別する有効な手段として用いられています。日本で導入されている施設はごく僅かですが、すでにヨーロッパでは広く用いられており高い評価を得ています。

1. Embryoscope
1. Embryoscope

当院では、受精から初期の分割まで、すべての胚をタイムラプスによって観察しており、100%タイムラプスクリニックとして登録されています。

2. PolScope

2. PolScope

第1極体の近くには、紡錘体があると言われております。通常の顕微授精では、この紡錘体を傷つけることがないように、第1極体を7時の位置に固定して行っています。しかし、紡錘体が必ず第1極体の近くにある訳ではなく、写真のように第1極体から離れたところに紡錘体がある卵子もあります。

左は通常の顕微鏡の写真ですが紡錘体は見えません。顕微鏡に偏光板と画像解析装置を取り付けると、右の写真のように紡錘体を観察することが出来ます。

精子を注入する際に卵子の紡錘体を傷つけることは、受精率の低下や多核となる原因の一つであるといわれており、受精やその後の胚発生がよくない場合、polscopeが有効であるとの報告もあります。

当院では顕微授精を受けられる場合で、医師または培養士が特に必要と判断した場合に、polscope法を実施しています。

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