精索静脈瘤とは、精巣やその上の精索部に静脈瘤が認められる状態のことで、精巣の温度が上昇することにより、精子を造る能力が低下するといわれています。この病気は手術で改善する場合が多く、精子の数や運動率が良くなれば、自然妊娠でお子さんを授かる方もいらっしゃいます。睾丸上部に流れる静脈の異常肥大のことで精子異常、精巣萎縮につながる可能性があります。
精索静脈瘤があることで造精機能の低下につながります。
(男性不妊の約40%)
静脈を縛り、精巣への血液の逆流をなくす手術を行います。当院では局所麻酔を用い、低位結紮術にて行いますので、日帰り手術となっています。
不妊治療など多くは妻が婦人科を受診して、夫は精液検査しか行わない場合が多くあります。男性の治療を同時に行わないと女性の不妊治療の成績も低下します。
精索静脈瘤は、進行性に精巣機能を障害し、精子のDNA損傷が起こります。 「乏精子症・精子運動率低下」の35%は精索静脈瘤が原因で、二人目不妊の78%は精索静脈瘤が原因です。つまり、精索静脈瘤は、精子の老化の最大の原因となっています。
精索静脈瘤手術は、精子のDNA損傷を減らし、人工授精・体外受精・顕微授精のためにも早期または婦人科治療と並行した精索静脈瘤手術がよいと考えられています。また、精索静脈瘤手術は、日帰り手術です。
まずは精索静脈瘤の早期発見・早期治療を行う上で自己検診をしていただき、精索静脈瘤が疑われたら、早急に受診されることをお勧めしています。精巣と陰のうの自己検診項目を以下に書きますので、自己検診してみてください。
精巣前面をできるだけ陰のう皮膚に押しつけて、精巣の輪郭を際立たせ、精巣サイズを測定します。14ml以上が正常で、12ml以下が小さいとされます。
左右差があり、左が小さい場合は左精索静脈瘤が疑われます。精巣サイズが急に大きくなった場合は、精巣水瘤(陰のう水腫)・精巣腫瘍が疑われます。
陰のうは寒い時には収縮し、温かい時には垂れさがり、温度調節を行っています。常に陰のうが垂れ下がっている場合は、陰のうの温度が常に高いことが考えられます。その原因は精索静脈瘤による可能性があります。
陰のうのサイズに左右差があり、大きい陰のう側に精索静脈瘤があることがあります。陰のう側面の皮膚表面がでこぼこしている(袋のなかに虫がいるように見える、袋の中にうどんのようなものが入っている)などは、精索静脈瘤が疑われます。
上記のような症状があり、特に、精液検査で乏精子症や精子無力症であった場合、さらに精液検査が正常でも精索静脈瘤による精巣障害は進行性であるので上記症状がある場合は、受診をお勧めします。
受診方法 | 他院で精索静脈瘤と診断された方、当院での精索静脈瘤手術をご希望の方は 泌尿器専門医の診察日をご案内いたしますのでお電話でご予約ください。 ご予約・お問い合わせ方法についてはこちらをご覧ください。 |
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検査項目 | 精液検査: 3~5日間の禁欲後、自宅で採取していただき、当院へご持参ください。 診察と陰嚢エコー検査: 男性不妊専門医が行います。 スクリーニング検査: (感染症・風疹 麻疹抗体・血液型・) 受診2回目までに必ず行っていただきます。 |
料金(保険診療) | 料金表をご参照ください(ファイル内右下に男性不妊の記載あり) |
※ 他院のデータがあれば受診時に持参してください。
診療科目:婦人科・泌尿器科(生殖補助医療)
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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7:30〜16:30 (最終予約 15:00) |
AM のみ |
03-6408-4124
お電話 受付時間 |
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